仮面浪人とは、大学に通いながら現在所属している大学とは別の大学の受験勉強をしている人のことを指す言葉です。この記事では、大学生が実際に仮面浪人するメリットデメリットをまとめました。
仮面浪人のメリット
仮面浪人のメリットは以下です。
- 来年大学受験位失敗しても、単位をちゃんと取得していれば進級することができる
- 大学生という立場で大学受験することができる
- 大学生活を経験することができる
仮面浪人は浪人しているということに目を瞑れば、普通の大学生です。
来年大学受験に失敗しても大学の単位をちゃんと取得していれば進級することができます。
また、単に高校を卒業して大学受験に専念しているだけだと1年間無職(浪人生)として過ごすことになりますが、大学へ一度進学した上で大学受験をすれば大学生という立場で生活しながら大学受験することができます。
「大学生」でありながら浪人生として大学受験することができるのが仮面浪人のメリットです。単位の取得をしながらの大学受験は大変な側面もありますが、仮面浪人する以上は大学生としてやるべきことはやっておきましょう。
仮面浪人のデメリット
仮面浪人のデメリットは以下です。
- 勉強時間の確保が難しい
- 大学受験に対するモチベーションがなくなる可能性がある
- 浪人生ではなく大学生としての生活に納得することがある
- 大学1年生をやり直すことになる
大学に進学した上での浪人生活は、もはや浪人生活とは言えないものになることがあります。それは現役時と比べて大学受験に向けての時間を確保すること少なくなるということもありながら、一度大学生になったことで大学受験に対するモチベーションが消えてしまう場合があるということです。浪人生であれば大学受験に失敗すれば後がないため、何としても大学に合格しようとするモチベーションがありますが、大学生という立場である以上は例え受験に失敗したとしても自身の立場が浪人生ほど不利になることはありません。そういった面から大学受験そのものに対するモチベーションが消えることがあります。
「浪人生ではなく大学生としての生活に納得することがある」はメリットかもしれませんが、良くも悪くも自分の受験結果に納得して仮面浪人で成果を上げなくても良い、という考え方に変わることもあります。大学に進学したことでどこの大学を卒業しているかよりも目指したいものが見つかって方向性が変わる、といったケースです。この場合は大学受験としてはデメリットということになるため、デメリットとして分類しました。
大学へ再度入りなおすことになるので、単位を他の大学へ引き継ぐことができない場合は大学1年生をもう一度やり直すことになります。
仮面浪人にかかる費用
一般的な浪人生と、仮面浪人では学費においてはそれほど大きな差はないでしょう。大手予備校、私立大学、共に1年間に必要な費用は100万円近くかかります。大学の学費も払いつつ、学習管理の塾へ通学したり、参考書の改定によって参考書を新たに購入した場合にはその分仮面浪人をしているほうが費用が発生します。
自宅浪人の浪人生と、仮面浪人した浪人生では費用に大きな差がつきます。
仮面浪人を成功させるコツ
仮面浪人は一度大学生を経験することになるため、一般的な浪人生とは異なる努力が必要とされます。
以下のことに留意して仮面浪人の成功を目指しましょう。
- 大学受験と単位取得の両立を目指す
- 大学受験向けの勉強時間をちゃんと確保する
- 大学生としての生活もする
通常の浪人との最大の違いは、ただ浪人しているわけではなく、大学生という立場でありながら浪人しているという点です。
大学受験だけに1年間の時間を使うわけではないので、大学生としての生活をしつつ、大学受験に向けて勉強を進めます。
実社会に出て仮面浪人の経験が活かされるか
大学を卒業して会社に入社したあとに、入社した会社から別の会社への転職を考えている場合に、仮面浪人の経験が活きる可能性があります。
そのほかにも、今の仕事をこなしながら資格の勉強を続けるといったことにも慣れることができるでしょう。仮面浪人は成功しても失敗したとしても、「今いる大学に所属しながら他の大学への入学を目指して切磋琢磨した」という事実には代わりがありません。単位を落として大学受験にも失敗するケースでは多留生となって大学をするということもあるため、その場合には注意が必要ですが、一生懸命に取り組んでいるのであれば将来どこかで仮面浪人の取り組みが生かされるでしょう。
まとめ
仮面浪人についての概要をまとめました。
大学生として生活をしつつ、大学受験をするため、一般的な浪人生と比べて大変な節もある仮面浪人ですが、大学生としての生活も経験しつつ、大学受験に臨むことができるというのはメリットでもあります。仮面浪人をすると決めた時は、単位も取得しつつ、志望校の合格に向けて着実に勉強をしていきましょう。