周りが大学に行くから、親が大学進学を進めるから、など、なぜ大学に進学する必要があるかよくわかっていない方へ向けて大学へ進学するメリットをまとめました。
就職時に「大卒」区分の求人に応募できる
保護者や教員が大学の進学を勧める理由は「大卒区分で募集されている求人への応募が可能になること」です。
特筆したいのは、日本の多くの求人は「学歴不問」「高校卒業以上」「大学卒業」「大学院卒業」「専門学校等卒業」等で分類され、学部や専門を問わず募集を行っているという点です。どの区分(高校なのか、大学なのか)の学校を卒業しているかで処遇が決定します。
高校卒業と大学卒業とではその後の昇給も含めて待遇が大きく異なります。
学問に深く触れる機会ができる
日本の場合、小中学校は義務教育、高校も進学する人がほとんどなのでほぼ義務的な教育です。しかし大学は違います。自ら専門となる学問を選んで4年間学問に打ち込みます。大学の講義は高校までの授業と異なり、自分で時間割を選んで決定します。大学での学問は高校までの強制された学習方法とは異なり、自主性が求められる形態になっています。
大学は教育機関であると同時に、研究機関です。大学での講義は専門性が高く、学問のより深いところを学ぶことができます。これは大学の特徴です。
18〜22歳を人生について考える時間にできる
18歳で高卒で就職してしまうと、もし仕事が嫌になって半年間ニートしてました、ということになると次に就職する際にマイナスの評価を受ける可能性があります。
しかし、ひとたび大学へ進学してしまえば、講義を適当に受けて単位をとってさえいれば何もしていなくても「学問に専念していました」の一言で説明がつきます。大学へ進学する最大のメリットの一つは、18〜22歳という若い時間を大学の講義の単位さえ取得していれば何もしていなくともある程度修正のきくキャリア設計を見込めるところです。
つきたい仕事ややりたいこと、学びたいことが決まっていれば大学に進学して問題ない
大前提として大学は知を極める場です。研究し、その研究結果を社会に還元するのが研究機関の役割です。やりたい仕事が決まっていて、そのために大学が必要、やりたい仕事は決まっていないけどこういうことが学びたいということは決まっている、そういった状況であれば迷わず大学に進学してしまって問題はないと思います。