関関同立 と 地方国公立大学

目次

・各大学の特徴

・費用

・受験日程

・受験科目

・就職活動

・結論

・各大学の特徴

関関同立は関西圏にある日本有数の私立大学群です。詳しくは「こちら(関関同立とは)」に記載してあります。

関関同立の主な特徴としては関西地方の都市部にキャンパスがあるということです。一部のキャンパスは僻地に存在しているため、立地自体はあまりメリットにならないこともあります。関関同立は学生数が地方国公立大学より多く、偏差値も高いです。そのため、関西地方をはじめとし、全国から優秀な学生が集まります。卒業後も卒業生同士で交流する機会があるため、こういった点は関関同立のような私立大学へ進学するメリットだといえるでしょう。

次に地方国公立大学についてです。地方国公立大学の一番の特徴は何といっても地方にキャンパスを構えているということでしょう。ただ、関関同立でも、僻地にキャンパスを構えている学部も存在するため、地方国公立大学と立地面ではあまり差がないこともあります。

地方国公立大学は、理系の学問に強い傾向にあります。後述しますが、学費が関関同立に比べて低いので、理系の学生であれば国公立大学へ進学することをおすすめします。

・学費

関関同立の学費は、文系でおよそ年間110万円、理系で170万円ほどかかります。これに加えて、下宿するのであれば引っ越しの初期費用と月々の固定費が必要になります。実家暮らしであれば家賃負担はなくなります。

大学ごとに返済不要の奨学金が存在するため、各大学のホームページにて確認してください。

国立大学は日本全国共通で1年間535,800円です。文系理系、学部問わずこの価格になります。

国公立大学にも返済不要の奨学金が存在します。

各大学のホームページにて確認してください。

・受験日程

関関同立の受験日程は、2月に受験、2月から3月にかけて合格発表という流れです。

国公立大学は前期・中期・後期の3つに分かれて試験が行われます。

前期といっても2月の下旬に試験が行われます。

国公立の場合、試験の日程が受験後半なので、受験生の実力が最も高い時期に試験が行われます。

・受験科目

関関同立の受験科目ですが、2科目~4科目です。基本的に3教科での受験だと考えてください。

地方国公立大学は、大学にもよりますが、センター試験5教科7科目に加えて2次試験が3科目程度課される場合が多いです。

関関同立と地方国公立大学の受験科目の違いは、大学側が求める人材の意図が表れています。

どっちの大学が優れている、ということは一切なく、特色の違いだと筆者は考えています。

将来自分がなりたい職業に合わせて進学するといいです。

地方には大企業の本部がほとんどないので公務員になる人が多いです。そして公務員試験は国公立大学の試験のように試験科目が他科目存在します。

そのため、地方で大卒公務員になりたい人や、地方の銀行や信用金庫などに就職したい人は地方国公立へ進学するとよいでしょう。

関西圏での就職を考えている人は関関同立への進学をお勧めします。

大学を出るときに、地方の国公立大学出身だと地方国公立出身者としか人脈ができません。もちろん社会人になれば人脈は広がりますが、地方国公立である場合、そのコミュニティが小さくなります。

・就職活動

関関同立の就職活動は主に関西圏だと有利になります。理由は、3つあります。一つ目に、大学のキャンパスが関西にあることです。関西には大企業の本部が地方に比べて多く存在しているため、キャンパスによっては電車1本、どんなに遠くても数本乗り継げば面接やインターンシップなどに行けます。

2つ目に、大企業の採用担当者や先輩社員に同じ大学の卒業生(OB/OG)がいる可能性が高いことです。企業によっては学閥が形成されていたり、とにもかくにも同じ大学であることで交流の場を持ちやすいです。

3つ目に、自分の大学の1つ2つ上の先輩が都内の大企業に就職することで、就職活動に関する情報を得やすくなるということです。

もちろん同学年の学生同士の交流も盛んになるため、やはり就職に強いです。

他にも関関同立というネームバリューはとても強いため、大学名だけで通ってしまうような大企業も存在します。当然ですが、面接で人物がちゃんとしているということをアピールできなければいくら関関同立という大学名があっても内定はとれません。採用担当者の気持ちになって考えてみると案外就職活動はうまくいくものです。

・結論

関関同立 と 地方国公立大学の結論ですが、どちらの大学へ進学するかは、自分に適していると考えられる進路を選択してください。

もちろん、京都大学、大阪大学、神戸大学であれば関関同立へ進学するより上記の3校へ進学したほうが良いです。

しかしながら、経済的にあまり豊かではない地域の国公立大学であれば、関関同立への進学を視野に入れてもよいでしょう。ただし、学費は国公立大学のほうが安いため、ご家族とよく相談して進路を決定してください。

以上が関関同立と国公立大学の比較になります。